応急処置  I 心肺蘇生法

2.心肺蘇生法の手順 (4)〜(5)

 
(4) 呼吸を調べる
気道を確保した状態で、自分の顔を傷病者の胸部側に向ける。
頬を傷病者の口・鼻に近づけ呼吸の音を確認するとともに、自分の頬に傷病者の吐く息を感じとる。
傷病者の胸腹部を注視し、胸や腹部の上下の動きを見る。
10秒以内で調べる。
呼吸の確認
ポイント
頬はできるだけ傷病者の口・鼻に近づける。
呼吸音も聞こえず、吐く息も感じられず、胸腹部の動きがなかったり、それらが不十分な場合には、「呼吸なし」と判断する。

  参考 回復体位  
意識はないが十分な呼吸をしている場合には、吐物等による窒息を防ぐため、傷病者を回復体位にする。
下あごを前に出し、両肘を曲げ上側の膝を約90度曲げて、傷病者が後ろに倒れないようにする。
回復体位 (側臥位)
回復体位(側臥位)のとらせ方

 
(5) 人工呼吸(口対口人工呼吸により、肺に空気を送り込む)
呼吸がなければ人工呼吸を開始する。

気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差指で傷病者の鼻をつまむ。
人工呼吸の開始1
口を大きくあけて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を2回吹きこむ。


約1秒かけて胸の上がりが見える程度の量を(6〜7ml/体重 1kg)吹き込む

人工呼吸の開始2
胸の動きと呼気を確認する。→

人工呼吸の開始3
ポイント
吹き込む量は、傷病者の胸の上がりが見える程度 (6〜7ml/体重 1kg ) とする。
吹き込んだときにスムーズに吹きこみできなかった場合は、もう一度首をもどして、気道確保をやり直し、息を吹き込む。
口対口人工呼吸を行う際は、できれば感染防護具を使用することが望ましい。
  また、携帯できる簡易型の人工呼吸用マスク(一方向弁付呼気吹込み用具)を持っていると便利である。
もし、傷病者に傷や出血があってできない場合や、救助者の皮膚や口の周りに傷がある場合には、口対口人工呼吸を行わないで心臓マッサージのみを行ってもよい。





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